生漆(本漆)を使った金継ぎ

生漆(本漆)を使った金継ぎのやり方を紹介します。

1)焼きつけ

ごく少量の生漆と無水エタノールを混ぜる
破損した断面に塗り、拭き取る
キャンドルなどで軽くあぶり、漆が乾いたら終了

2)サビを作り、欠けた部分を埋める

砥の粉に水を数滴、よく混ぜる
砥の粉の粒をつぶすように、耳たぶの硬さまで練り上がったら生漆を少しずつ加える。
砥の粉と同量の生漆を加えたら、サビが完成。色は黄土色。

へらを使い、欠けた部分にサビを塗るように埋めていく
欠けが深いときは、塗って乾かす作業を分けて行う。

乾燥は、ムロで1日程度を目安に
はみ出た部分は耐水性のサンドペーパーで削ります

3)麦漆を作り、割れを接着する

少量の小麦粉に水を少しずつ加えながら耳たぶの硬さまで練る
粘りが出るまで10分くらい根気よく練る
同量の生漆を少しずつ混ぜ、再びよく練る。
へらですくって糸を引くくらいが目安→麦漆

割れのすべての断面にほそいへらで麦漆をすりこむようにつけていく(薄めに)
断面同士を合わせ、力を入れて貼り合わせる
その後ムロに入れて2週間程度乾かす

4)乾いた漆をととのえる

乾いたらカミソリの刃などで削り、耐水性のサンドペーパーに水をつけて気長に磨きます。

金継ぎ仕上げ

足りない部分は何度か漆を塗り、乾かし、磨く工程を繰り返します。

5)色漆(絵漆)を作り、塗る

金継ぎの道具

金粉を蒔く前に、破損部分に絵漆を塗ります

絵漆の作り方は、生漆をへらでかくはんし、黒っぽくした状態にし、漆の成分を安定させる
顔料(今回はベンガラ)を混ぜて完成

塗り方
細めの筆を使い、ベンガラ漆を塗っていく
引いた線の太さで金が定着する
筆全体に絵漆をつけ、ゆっくりと線を引く

6)金粉を蒔く

いよいよ仕上げの作業です。
絵漆が乾かないうちに、金粉を蒔きます。

蒔く金の特性ですが、

丸粉:金の塊から削った粒子の大きな金粉 利点・はげにくい


消粉:金箔を粉状にしたもの

などがあります。

ほかにも、銀粉、真ちゅうの粉などがあります。器に合わせて選んでください。

金を蒔くイラスト

金粉を真綿にまぶし、絵漆を塗った部分にやわらかくはたくようにして、まんべんなく金粉を落とし乾かします。
最後に、焼きつけで使ったエタノールと漆の混合物を塗り、コーティングすると完成です。

これを2~3回繰り返します。

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